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2006年05月17日水曜日

がん対策の充実へ署名活動!

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がん対策強化の署名を実施。放射線治療や緩和ケアの充実を求めるもので、がん対策で日本が立ち遅れている分野の充実を図りたいとの思いが込められたものだ。日本人の生活様式が変化したことで、がんの欧米化が進み、10年後には2人に1人ががんで亡くなると言われている(2005年はがん死者が32万人で全体の30%)。放射線治療の成果は高く、需要が急増しており、現在はがん患者の25%が放射線治療を受けているが、10年後には50%以上が受けると予測されている。ますます重要な治療法になるため、現在500名しかいない専門医の育成・増員が求められている。また、緩和ケアについては、現状では終末期医療が中心だが、これを早期から行うことで、痛みや苦しみを抑え、患者のQOL(生活の質)を高めようというもの。上手にコントロールしながらがんと付き合っていこうという方向だ。東京大学医学部付属病院の放射線科助教授の中川恵一氏は、「私もがんで死にたいと思っています。心臓病や事故などで突然死ぬのと比べたら、がんは数カ月前から数年の時間があります。その間に、仕事をまとめたり、身辺整理をしたりして、人生の幕引きができます。そういう時間があるのは、とてもいいことです。適切な緩和ケアで症状をとりながら、限られた時間を豊かに過ごすことが『がんの壁』への処方箋です」と述べている。そういう考え方もあるものかと驚いたが、緩和ケアの大事さは認識できた。がん対策の充実を切に念願する。

wrote by m-hamada : 2006年05月17日 09:10