2022年12月20日火曜日

介護保険料の負担軽減を!認知行動療法の拡大を!(一般質問)

 12月20日に市議会の一般質問に立ち、(1) 65歳以上の介護保険料の負担軽減、(2)小田踏切などへの「賢い踏切」導入による渋滞解消、(3)「うつ病」や「パニック症」等に効果がある「認知行動療法」の市立病院での実施、(4) 教育・保育・福祉・医療等の情報連携による子ども支援の充実、の4項目について質問しました。また、代表質問の中では、(ア)中小企業への融資制度の充実と、年度途中で信用保証料への補助拡大などがあった場合に広報を充実させること、(イ)AI(人工知能)を活用した婚活支援の導入についても取り上げました。
 
 所得の低い高齢者の負担軽減を!
 
 65歳以上の介護保険料は、所得に応じた段階的な負担割合となっていますが、横浜市をはじめとする他の政令指定都市や近隣自治体の介護保険料を参考に、負担割合の段階を見直し、介護保険料の負担を抑えようと質問しました。
 健康福祉局長は「横浜市は、65歳以上の所得別の保険料段階を16に分けているのは川崎市と同じですが、高所得者の負担を基準額の3倍(川崎市は2.8倍)とすることで、低所得者の負担を基準額の0.25倍(川崎市は0.3倍)に抑えています。世田谷区と大田区は所得別段階を17に分け、高所得者の負担を基準額の4.2倍、3.55倍とすることで、低所得者の負担を抑えています。川崎市も所得に応じた適切な保険料を検討してまいります」と答えました。
 
 小田踏切などに「賢い踏切」を!
 
 南武線の平間駅前踏切には、快速列車と各駅停車を見分けることで、踏み切りの遮断時間を短くする「賢い踏切」が導入され、交通渋滞が減少しています。浜川崎線の小田踏切などにも「賢い踏切」を導入して、交通渋滞を解消すべきと提案しました。
 建設緑政局長は「浜川崎線の小田踏切は、1日に旅客列車が79本、貨物列車が134本と合計213本が通り、踏切の遮断時間は1日約6時間48分です。1日の歩行者と自転車通行人は合わせて3000人以上あり、車も4500台以上通ることから、鉄道事業者に『賢い踏切』の導入を要望してまいります」と答弁しました。
 
 市立病院で認知行動療法の実施を!
 
 医師との対話・診療により、悲観的になりやすい思考の癖などを直していくのが「認知行動療法」です(1回30分以上の診療)。この「認知行動療法」は、2010年に「うつ病」に対して初めて健康保険が適用となり、2016年には「脅迫症」や「パニック症」など4つの疾患が追加適用に、さらに、2018年には「神経性過食症」にも保険適用が拡大されました。市立病院でも「認知行動療法」を実施すべきと質問しました。
 病院局長と病院事業管理者は「認知行動療法について、現時点では、市立川崎病院や井田病院、多摩病院では実施していませんが、広範囲の精神疾患に有効な精神科専門療法であり、精神科の重要な診療領域です」「市立病院は急性期の入院診療に重点を置いた病院ですが、精神科救急や重症の精神疾患を24時間体制で診療する任務があるので、他の医療機関と連携して、必要な患者さんに認知行動療法が実施できるようにしてまいります」と答えました。
 
 

wrote by m-hamada at : 21:52