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2009年11月17日火曜日

心理学者・小倉千加子さんの分析

 毎日新聞夕刊に「女子間の格差を生む一因」として載っていた、「母娘関係」について分析した言葉を読んでビックリしました。
 いわく「進学などを機に親元を離れなかった人は、『女の子が家を出るのはお嫁に行くときだ』『家やお墓を守らなくてはいけない』と母親から口癖のように言われていることが多い。すると娘は親や家を捨てるなど想像できない人生を歩むことになり、18歳で人生が決まってしまうことになりかねない。これでは、家の名を借りて、母親が欲望を満たそうとしているのと同じ」と。
 さらに、「人間関係が濃密で世間の目に縛られがちな地方の母親は、匿名性を担保され嫁や妻の役割から解放される都会の専業主婦のような恩恵を受けてこなかった。忍耐を強いられた地方の母親は、『あなただけは離れないでね』と娘に依存するのでしょう」と。
 当事者でもわからないような心の奥底のメカニズムについての解明ではないかと思い、興味深く読みました。

wrote by m-hamada : 2009年11月17日 20:49