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2009年12月18日金曜日

視覚障害者のため音声コードの普及促進を!

 12月18日、市議会の一般質問に立ち、(1)渡田小学校の生徒増加に対応する教育環境整備および浜川崎線を越える跨線橋設置、(2)市役所内での電子化・機械化の慎重な検討、(3)視覚障害者のための音声コードの普及促進、の3点について取り上げました。

 渡田小学校の生徒増への対応を! 浜川崎線に跨線橋の設置を!

 小田栄2丁目のマンション新設等にともない児童生徒が増えている渡田小学校について、校舎の増築など教育環境の整備を求め、通学路の安全対策を強化すべきと質問。さらに、東小田小学校や小田地域との移動が便利になるように、JR浜川崎線を越える跨線橋(こせんきょう)および渡田ポンプ場内への通路設置の検討を迫りました。
 教育長は「21年度に仮設校舎を建て4教室増やしましたが、さらなる生徒の増加に備え、校舎の増築や通学路の弾力化などを検討します」と答弁。建設局長は「跨線橋の設置は、国の『立体横断施設技術基準』で1日当たりの横断者数と遮断時間を掛けた値が2万以上の場合と定められています。平成21年1月の調査では、小田踏切は横断者が704人で遮断時間が4時間(掛けた値は2816)、渡田踏切は横断者が335人で遮断時間が5.3時間(掛けた値は1776)で、基準以下のため跨線橋の設置は難しく、ポンプ場内への通路設置も災害時の緊急対応などのため困難ですが、地域特性を踏まえ、小田栄地区と小田地区との間の移動の安全対策に努めてまいります」と答弁しました。

 市役所内での電子化・機械化には慎重な検討を!

 平成19年6月から戸籍謄本・抄本などが電子化され、本籍地以外の区役所・支所などでも発行可能になりましたが、この電子化には17億円余の巨費がかかったことから、費用対効果を考えて電子化・機械化は慎重に検討すべきと質問しました。
 市民・こども局長および総務局長から「今回の戸籍電算化では、機械化の初期投資分を除けば、省力化による人件費削減、および、戸籍謄本などの保管スペースの削減等で、年9000万円の削減効果を見込んでいますが、初期投資分が大きいことから、今後、電子化・機械化については慎重に検討していきます」との答弁がありました。

 高齢者や外国人市民のためにも音声コード推進を!

 音声コードとは2センチ四方の正方形の2次元コードに800文字の情報を盛り込めるもので、読み取り装置に通すと内容を読み上げてくれるものです。読み取り装置は障害者のための日常生活用具給付事業の対象になっており、所得に応じて0~1割負担で購入できます。視覚障害者の中で点字が読める人は約1割に過ぎないことから、市として音声コードの普及を推進すべきと質問。さらに、小さな活字が読みにくくなる高齢者や日本語が話せても読み書きのできない外国人市民のためにも、音声コードの普及促進をと迫りました。
 健康福祉局長は「市内には視覚障害者1級が740人、2級が690人おられますが、市政だよりの点字版の利用者は約100人、録音テープ版は約200人と少ないことから、音声コードの普及に努めます」と答弁。市長も「普及・啓発に努めます」と答えました。

wrote by m-hamada : 2009年12月18日 16:06