« 資生堂名誉顧問・福原義春さんの言葉 | メイン | 『論語』為政篇に登場する孔子の言葉 »

2010年02月19日金曜日

MITメディア研究所副所長、石井裕(ひろし)さんの言葉

 「高校時代に井上陽水を聴いて、言葉の力を知りました。宮沢賢治、若山牧水、立原道造らの本をリュックサックに入れて夜行列車を乗り継ぐ旅をしました。いちばん好きなのは若山牧水の『終りたる旅を見かへるさびしさにさそはれてまた旅をしぞおもふ』です」。
 日経新聞・夕刊に2月15日から19日まで連載になった「人間発見“出すぎた杭は打たれない”」で紹介されました、米マサチューセッツ工科大学(MIT)メディア研究副所長、石井裕さんの言葉です。従来のコンピューターを超えた新しい情報機器のデザインで世界的に有名な研究者が、言葉の力を語るところに興味を持ちました。
 シベリア強制収容所で飢えを経験した父が「飢えると、0.5秒以内に目前のモノが食べられるか否かを判断し、次の0.5秒で口に入れている」と言っていたということを例に挙げ、「日本人に欠けているのは飢餓感です。中国やインドから米国にやってくるハングリーな若者たちに勝てない理由は、飢餓感の欠如だと思います」と述べられていることも面白いと思いました。

wrote by m-hamada : 2010年02月19日 15:05