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2010年02月12日金曜日

「希望学」の研究者、玄田有史さんが紹介してくれた言葉

 「夢を持って死んでいくのが夢」。
 東大教授の玄田有史(げんだ・ゆうじ)さんが、岩手県釜石市で希望学のための聞き取り調査をするなかで出会った「80歳近い八幡登志男さん」の言葉として示しているものです(2月12日付け毎日新聞・夕刊の「新幸福論 生き方再発見」)。
 八幡さんは、89年に町の製鉄所の高炉が停止した時、町を元気づけたいと遊園地を開園。ほどなく倒産し数億円の借金を背負うものの、あきらめずに返済。ある日、家の前の小川でいつも犬が水を飲んでいることに気づき、水質調査で成分が良いと分かると周囲の反対を押し切り水を売る事業をスタート。玄田有史さんは、八幡さんを「挫折を経験した後も希望を持ち続ける人たち」の代表として取り上げています。
 さらに、何度もの挫折をどうやって乗り越えられたのかと尋ねたことに対して、八幡さんが「3人分かってくれる人がいたら大丈夫」と答えたことも印象的と。
 挫折しない人の存在そのものが希望になるのだなあと感動しました。
 

wrote by m-hamada : 2010年02月12日 15:46