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2014年02月25日火曜日

俳優・内野聖陽さんの言葉

 「趣味というほどではありませんが、よく走ります。家で台本を読んで行き詰まると、近所を走って脳をリセット。どちらかというと後ろ向きな人間ですが、走ることで前向きになれる気がします。福島では田んぼの中を何キロも走りました」。

 3月に公開される福島を舞台とした映画『家路』で、原発事故のためにふるさとを失った農家の長男を演じている、内野聖陽(うちの・せいよう、1968年生まれ)さんの言葉です。2月25日付けの読売新聞・夕刊の6面『すてきライフ』で紹介されていました。

 2007年(平成19年)放映の大河ドラマ『風林火山』で主役の山本勘助を演じ、2003年(平成15年)のNHK金曜時代劇『蝉しぐれ』では牧文四郎を演じた、内野聖陽さん。俳優という、人気が大事と思われるお仕事であることから、「どちらかというと後ろ向きな人間ですが」と述べられていることに驚きました。正直な人だなあと感じるとともに、自身のことを飾らずに語れるということにある種の強さも感じました。

 「一番手こずったのは福島弁」とも述べています。大丈夫という意味の『さすけねぇ』という言葉にリアリティーがこもらないことをこぼしたところ、農家出身の方言指導の人が家に招いてくれて、「生きた福島弁」を聞かせてくれたという。「出してもらった地酒がおいしかったなあ」と感想を語る言葉にもまっすぐさが感じられ、好感を持ちました。

 

wrote by m-hamada : 2014年02月25日 19:08