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2009年11月07日土曜日

『崇峻(すしゅん)天皇御書(中)』より

 『返(かえ)す返(がえ)す御心への上なれども末代のありさまを仏の説かせ給いて候には濁世(じょくせ)には聖人も居(こ)しがたし大火(たいか)の中の石の如し、且くは・こらふるやうなれども終には・やけくだけて灰となる、賢人も五常(ごじょう)は口に説きて身には振舞いがたしと見へて候ぞ、かうの座をば去れと申すぞかし』(御書1172ページ)
 <(現代語訳)よくよく心得ておられることとは思いますが、末法のありさまを仏がお説きになることには、「濁世には、聖人であっても聖人として生き続けることは難しい。大火の中の石のようなものです。しばらくは堪えるようであっても、終には焼け砕けて灰となります。賢人も五常(仁・義・礼・智・信の五つの道徳)は口に説くが実際に振る舞うことは難しい」と書かれていらっしゃいます。「一番の上席は去れ」とも言われるではありませんか。」>
 11月7日付け聖教新聞に掲載された「『御書』に学ぶ」に紹介されたものです。
 主君からの信頼を取り戻した四条金吾に、油断を排していくよう、具体的な振る舞いを教えられた箇所とのことです。
 微に入り細にわたる配慮のありがたい言葉だなあと感動しました。

wrote by m-hamada : 2009年11月07日 17:51