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2010年04月07日水曜日

作家・阿刀田高さんの言葉

 「人生には必ず逆境があります。そのときの経験を人生にどれほど生かせるかが大切だと思います」。
 4月5日から8日まで朝日新聞夕刊に連載された、『人生の贈りもの』の中に出てくる阿刀田高さんの言葉です。
 阿刀田さんは大学2年生の時に結核が見つかり、1年半の療養生活を送ったようです。最初は3ヶ月間と言われた入院生活が1年半に及び、精神的にまいりながらも、退屈なのでモーパッサンやオー・ヘンリー、チェーホフ、ヘミングウエイなどの本ばかり読んでいたそうですが、「これが、自分で小説を書くようになったとき非常に役に立ちました」として、冒頭の言葉を述べています。
 時代の転換点に立つ日本の社会を励ましているように聞こえ、力強い言葉だと感じました。

wrote by m-hamada : 2010年04月07日 21:42