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2010年04月09日金曜日

千葉大学法経学部・広井良典(ひろいよしのり)教授の論文より

 「現在の先進諸国では構造的な生産過剰の結果、慢性的なヒト余り(=失業)が生じている。こうした時代にはむしろ人は多く活用し、逆に自然資源を節約することが重要となる。生産性の概念を『労働生産性』から『環境効率性』へ転換するのだ」
 広井教授の「福祉は経済の『お荷物』か」という論文(4月9日付け毎日新聞夕刊)に出てくる文章です。
 フィンランドでは「福祉と経済の相乗効果」という考え方が可能となっていることをあげ、そのポイントのひとつが「生産性という概念の見直し」であるとして冒頭の言葉を述べ、「福祉という人手の多くかかる分野に人的資源を配分していくことこそが、経済にとってもプラスになる」と述べています。
 福祉が雇用を生み、経済を発展させるという考え方が興味深く魅力的だと感じ、広井教授のお考えをしっかり勉強しなければと思いました。

wrote by m-hamada : 2010年04月09日 21:36