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2011年07月05日火曜日

山田太一さんの言葉

 「今回の東日本大震災で、一時期、死者、行方不明者あわせて3万人弱という数字が出てみんな驚いた。だが、日本では毎年3万人を超える自殺がある。それだけ生きていても仕方ないと思う人がいる社会というのは、やはり異常だ。人間は何日も絶望したままでは生きられず、ある瞬間を乗り越えられれば生きていけるのに、そうなっていない。また、絶望の根底には、自分は生きる価値がないとか、あいつは駄目な奴(やつ)といったマイナスの思考が見られるが、今の社会は、マイナスをなくそう、なくそうとし過ぎるのでは。人生はプラス、マイナス両面から成り立っている。人間はマイナスによっても育まれるということに、みんながもっと気づけば生きやすくなる」
 7月5日付の読売新聞に掲載されていました山田太一さんの言葉です。「震災 生き直す機会に」との見出しがついており、介護や孤独死、子育てなどについて、インタビュー形式で語られる中で述べられているものです。
 画一的ではない、多様な視点をもって人間を見つめ、強さもあれば弱さもある人間そのものを、あるがままの姿で肯定するような寛容さを感じ、温かいなと感じました。
 多くの方に目にしていただきたいインタビューだと思いました。

wrote by m-hamada : 2011年07月05日 20:51