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2011年08月06日土曜日

医師兼作家の帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)さんの言葉

 「あれ以来、一作ごとが、遺作のような気持ち。悔いのない作品を残したい。アメリカの格言にある<きょうは私に残された人生の 最初の日である>という言葉が日々、頭に浮かぶんです」
 3年前に急性骨髄性白血病に罹(かか)り半年間入院したという、医師であり作家でもある、帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)さんの言葉です。8月6日付の東京新聞・夕刊の文化面に掲載されていました。
 平日の日中は、福岡県中間(なかま)市にある「通谷(とおりたに)メンタルクリニック」の医師として仕事に没頭し、午前4時から6時までの明け方の2時間だけ作家の顔になるという生活を35年間続けて来られたようです。「1日4枚ずつ。だいたい月に100枚書く。そうすると、年一作くらいは、長編が出せる」とのことで、『閉鎖病棟』で山本周五郎賞、『逃亡』で柴田錬三郎賞を受賞されています。
 今も2ヶ月に一度は検査に通院されているようですが、病気を転機に「一作ごとが、遺作のような気持ち」と述べられている帚木さんの真剣な姿に、心から敬意を表し、拍手を送りたい気持ちになりました。

wrote by m-hamada : 2011年08月06日 21:00