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2017年10月01日日曜日

マキャベリの言葉

 「善行は報われない。勝利を得ても誰も君を賞賛せず、失敗すると皆が非難し、敗北すると皆が中傷する。なぜなら味方は嫉妬のために、敵は憎悪のために、君を迫害するからだ」。
 
 産経新聞紙上で、編集委員の関 厚夫さん(1962(昭和37)年大阪府生まれ。同志社大学英文学科卒業)が「マキャベリ流ーー是非に及ばず NOBUNAGA」という連載をされていますが、その10月1日付の中で紹介されているマキャベリの言葉です。筑摩書房『マキァヴェリ全集3』に収められているもののようです。
 
 ※ニッコロ・マキャヴェッリ(1469年5月3日~1527年6月21日)は、イタリア、ルネサンス期の政治思想家、フィレンツェ共和国の外交官。著書に『君主論』、『戦術論』など。理想主義的な思想の強いルネサンス期に、政治は宗教・道徳から切り離して考えるべきであるという現実主義的な政治理論を創始した。日本語では「マキャヴェリ」「マキャベリ」「マキァヴェリ」「マキァヴェッリ」など様々な表記が見られる。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)
 
 豊臣秀吉が織田信長の三男・信孝の家臣に送られた手紙の中で、本能寺の変を受けた「中国大返し」の後、信孝を盟主にいただき明智光秀を討ち果たしたことについて書かれ、さらに、「天下における信孝様のほまれはこの筑前(秀吉の官名)の覚悟の働きがあったからこそなのですから、だれにもまして大事に、かわゆがるべきなのにそのお気持ちはなく、他の者と同様のお取り扱いに困惑しております」と訴えていることを示された上で、冒頭のマキャベリの言葉を紹介されておられます。
 
 マキャベリの言葉によって、秀吉の置かれた立場を鋭く表していただいているようで、面白いと思いました。
 
 マキャベリの『政略論』の中の「国家を建設する器の人物は、細心でかつ積極的でなければならない」という言葉も紹介してくださり、信長も秀吉もかなり「細心」であったと示されていることも興味深いと思いました。
 

wrote by m-hamada : 2017年10月01日 22:41