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2020年04月23日木曜日

風水害に強いまちづくりを!(代表質疑)

 4月23日の市議会・臨時会で、令和元年東日本台風への本市の対応に関する検証結果について、公明党を代表して質疑を行い、(1)被災者支援の強化、(2)多摩川流域全体の水害対策、(3)浸水被害のあった等々力緑地(市民ミュージアム、とどろきアリーナ)の対策、などについて質問しました。
 
 被災者に寄り添った力強い支援を!
 
 本市初となる災害救助法および激甚災害が適用された大規模な被害への対応となり、川崎市防災対策検討委員会からは8テーマ・11項目にわたる提言をいただき、約800ページにも及ぶ膨大な検証報告がまとめられました。
 提言を活かして、災害弱者といえる高齢者や障がい者を支援するための災害時要援護者避難支援制度の強化を求めるとともに、ICT技術を活用した情報収集・共有のインフラ整備、サンキューコール(044-200-3939)を活用した市民への情報提供(災害対応に当たる市職員の電話対応を減らすためにも有効)、漏れのない罹災証明発行を進める新たな被災者支援システム、川崎市地域防災計画の見直しなどについて質問し、被災者に寄り添った丁寧で力強い支援を求めました。
 
 国・県・都との連携で多摩川の防災力アップを!
 
 多摩川の河川水の逆流により発生した浸水被害があったことから、排水樋管(河川から農業用水などを取水したり,市街地の水を河川に排水する目的で設けられる施設)の開閉基準や手順など操作要領の見直しを求め、樋管ゲートの電動化や水位計・カメラの設置、5Gを活用した情報のスピードアップや監視カメラの映像鮮明化について質問。
 さらに、被災地域を優先したポンプ場の増設と雨水貯留管等の拡充を求め、財源確保のためにも、国・県・都との連携を深めて、多摩川流域全体の防災力アップを図るべきと訴えました。
 
※被害最小化に係る取り組みとして、河港水門では移動式ポンプを購入済み、平瀬川では水没した移動式ポンプの代替機を2基購入済みで、さらに移動式ポンプを1基増設することが示されている。
 
 等々力緑地周辺の対策を迅速に!
 
 市民ミュージアムやとどろきアリーナが位置する等々力緑地の浸水については、放流渠(ほうりゅうきょ、雨水を河川や海に放流するため地下に埋設するパイプ(ヒューム管)やカルバートボックス等のこと)から多摩川へ排水される量が減り、その影響で、自然排水区内における地盤高の低いマンホールなどから溢水したことが原因と示されたことから、今年の台風シーズンに向けた迅速な対策を求めました。
 
 市長や副市長、上下水道事業管理者、市民文化局長、建設緑政局長、中原区長、危機管理監からは、答弁として、
「被災された方への支援については、職員による戸別訪問や出張相談等を実施するとともに、災害救助法の適用による救助実施市としての権限に基づく家屋の応急修理制度の実施や被災者生活再建支援法による支援金、さらには本市独自の災害支援金の支給を実施。事業所の皆さんにつきましても経営相談、融資の利子補給、被災中小企業復旧支援補助金等、様々な制度により支援を行ってきましたが、引き続き、国、県、関係機関と連携して支援に取り組んでまいります」
「多摩川流域における今後の治水対策として、国、都、県および本市を含む市区などが連携して多摩川緊急治水対策プロジェクトを開始しました。さらに、流域自治体の一員として連携した取り組みを進めてまいります」
「即効性のある対策について、今夏の台風シーズンまでに対応できるよう関係局区と連携して検討を進めてまいります」
「移動式ポンプについては、毎分3.3立方メートルの排水処理が可能で、河港水門については、浸水状況に応じて適切な箇所に迅速に配置することにより、効果的に運用してまいります」
「新たな被災者支援システムについては、支援漏れや手続の重複をなくすなど、中長期にわたる被災者支援を総合的かつ効率的に実施します」
等の答えが示されました。
 
 

wrote by m-hamada : 2020年04月23日 21:21