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2009年02月03日火曜日

江戸後期の儒学者・佐藤一斎の言葉

 「少くして学べば壮にして為すことあり。壮にして学べば老いて衰えず。老にして学べば死して朽ちず」。語録「言志晩録」第60条に書かれた言葉。佐藤一斎(さとういっさい、1772~1859)は美濃岩村藩の家老の子として誕生。中井竹山に学び、朱子学を主とし、陽明学に傾き、林家(りんけ。はやしけとも読む。江戸時代、幕府の儒官として官学である朱子学をつかさどった家)の塾長、昌平黌(しょうへいこう。昌平坂学問所ともいう。江戸時代の儒学を主とした学校。林羅山が上野忍ヶ岡に創設した弘文館に始まる)の教授となった人です。
 朱子の『近思録』にある「学ばざれば、則ち老いて衰(おとろ)う(不学便老而衰)」を元にしたものといわれ、さらに、この「三学戒」は西郷隆盛が座右の銘としたとも言われているようです。
 人生の大先輩に教えていただきました。しっかりと心に刻みたいと思いました。

wrote by m-hamada : 2009年02月03日 14:38