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2010年10月23日土曜日

正岡子規の俳句

 「秋の蚊のよろよろと来て人を刺す」
 正岡子規の句で、亡くなる前年の句として10月23日付の日経新聞夕刊に紹介されていました。今にも息絶えそうでありながら、とりすがって血を吸う秋の蚊を見つめ、その命の営みを肯定的にとらえた句のようです。
 今年の夏は暑すぎて、蚊も活動できなかったようで、今ごろ飛んでいる蚊を見つけることがあります。そんな今年の秋にピッタリの句だと感じ、面白いと思いました。

 ※正岡子規(まさおか しき):慶応3年9月17日(1867年10月14日)~明治35年(1902年)9月19日。俳人・歌人・国語学研究家。名は常規(つねのり)。幼名は処之助(ところのすけ)で、のちに升(のぼる)と改めた。

wrote by m-hamada : 2010年10月23日 19:24