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2011年03月04日金曜日

中小企業のエコ化支援を! 臨海部の交通改善を!(予算審査特別委員会)

 3月4日、予算審査特別委員会で質問に立ち、(1)中小企業エコ化支援事業について、(2)家庭菜園などの園芸土の回収リサイクルについて、(3)川崎臨海部の交通アクセス改善に向けた取り組みについて、(4)市営住宅の建てかえについて、それぞれ市の姿勢を質しました。


中小企業のエコ化に積極的な支援を!

 中小企業が行なう「CO2排出量を削減するためのエコ化事業」について、平成22年度は5件の申請企業へ計1,500万円を交付しましたが、補助の割合いを現在の3分の1から引き上げるべきと提案。さらに、エコ化の対象事業について、現在の太陽光発電、太陽熱利用、風力発電、省エネ型空調設備、省エネ型照明の5つだけではなく、新宿区や品川区などと同様に高反射率塗装、いわゆる遮熱性塗装も追加すべきと質問しました。
 環境局長からは、国のグリーンニューディール基金を活用した事業なので補助率アップは難しいが、補助対象の拡大については、他都市の状況やエコ化にかかわる技術革新の動向を踏まえて検討してまいります、との答弁がありました。


園芸土の回収リサイクル制度の創設を!

 家庭菜園の園芸土ついて、何年か使い栄養分がなくなった園芸土に関して処分に困っているとの声を聞きます。家庭から出るごみを分析したところ0.7%(年間40万トンのうち2,800トン)が土や石であることがわかりましたが、園芸土などが家庭ごみに混ざって捨てられるとごみ焼却炉が傷(いた)むので、園芸土のリサイクル制度を検討すべきと追及しました。
 環境局長は、園芸土に関連して、川崎市では生ごみ処理機の購入に助成金を出し(上限2万円で購入費の半額助成)、生ごみの堆肥(たいひ)化を進め、家庭菜園などで活用していただいていることを紹介し、リサイクルにかかわる社会状況を考えますと、製造者や販売者の責務でリサイクルを進める仕組みが整いつつありますので、園芸土のリサイクル制度についても、他都市の事例を参考にしながら研究してまいりたい、と答えました。


川崎臨海部の交通アクセス改善を!

 臨海部の交通改善にともなう産業道路駅前のバスターミナル整備について、産業道路駅と殿町3丁目地区や羽田空港、浮島などを結ぶバスネットワークが示されていますが、南部斎苑や浜川崎駅周辺地区へのバス路線も検討すべきと提案。さらに、JR南武支線、浜川崎線の利用促進も進めるべきと質問しました。
 総合企画局長は、地元の要望をふまえ、南部斎苑への路線も含む新たなバス路線の開設へ向け調整したい、JR南武支線についても、貨物列車とのダイヤ調整など多くの課題がありますが、粘り強く調整してまいりたい、と答弁しました。


市営住宅の建てかえ時は日照権の配慮を!

 市営桜本住宅は4階建てから7階建てへと建てかえる計画だが、近隣の住宅に日照時間を短くするという影響がある。市営住宅の建てかえでは、民間住宅の建てかえとは違うより厳しい基準を設けて、日照時間などで近隣住民に悪影響が出ないようにすべきと迫りました。
 小田副市長は、市営住宅の応募倍率が高いことから、建てかえ前と同等以上の住戸数を確保したいと考えていますが、大規模な市営住宅では、日照時間をはじめ、公園や緑地、福祉施設を併設するなど地域の生活環境の改善に配慮してまいりたい、と答弁しました。
 関連して、市営住宅の入居者募集のうち、多家族の老人同居世帯向けについて、昨年10月の募集結果では、4住宅5戸の募集に対して応募がゼロだったことから、「6人家族以上」という条件を、県営住宅と同じ「5人家族以上」に変更すべきと質問しました。
 まちづくり局長は、応募状況の推移を見ながら条件の緩和策を検討していく、と約束しました。

wrote by m-hamada : 2011年03月04日 21:48