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2011年03月01日火曜日

若者・高齢者への就業支援について(公明党の代表質問)

 3月1日、川崎市議会本会議にて、岩崎善幸議員が公明党の代表質問に立ち、約20項目のテーマについて質問しました。
 その中の特に、若者、高齢者への就業支援に関する質問内容について、質疑の概要を報告します。
 
 質問では、若者、高齢者の就業支援について、新年度の重点事業として、キャリアサポートかわさき相談体制の強化が挙げられていることから、窓口の延長などをどのように図るのか、また、それ以外の強化策について聞きました。
 国の交付金を活用した重点的な雇用対策が最終年度である3年目を迎え、41事業で約550名の雇用創出と示されていることから、事業のおおよその内容と募集方法、スケジュールなどについて質問し、あわせて、平成21年から川崎商工会議所など市内の経済団体とともに行ってきた地域雇用創造推進事業について、新年度も継続して拡充すべきとの意見を述べつつ、見解を伺いました。
 また、就職まで結びつくという一定の成果を上げている事業であることから、平成24年度以降の市としての取り組みについても聞きました。
 これまでも議論してきた高齢者のさまざまな働き方に合わせた就労支援の仕組みづくりについて、大変に重要であることから、検討状況について質問しました。
 昨年11月には、ハローワークとの共同で、本市初となる高校生を対象とした企業合同就職説明会ハロージョブフェスタが開催され、この1月と3月にもかわさきジョブフェスタの開催があることから、新年度も活発に開催すべきとの意見を述べ、見解を伺いました。
 関連して、高校中退者への対応について、残念ながら高校を中退することとなってしまったことから、いわゆるニートとなってしまうことがあることを挙げ、就職して社会人になるという道筋をきちんと歩めるように支援していくこと、また、定時制や通信制なども含めて他の高校へ通い直すこと、高校卒業程度認定試験の受験を目指すことなども可能であることを丁寧に情報提供して支援をすることをめざしての対応を問いただしました。

 答弁として、経済労働局長から、
「若者、高齢者の就業支援等についての御質問でございますが、キャリアサポートかわさきについてでございますが、平成23年度につきましては、総合相談窓口の開設時間の延長のほか、きめ細やかなキャリアカウンセリングを実施するため、若年者や女性、中高年など個別のニーズに対応した専門分野ごとのカウンセラーを常時2名配置にするなど、相談体制の強化を図ってまいります。また、求人開拓員を12名から18名に増員し、市内企業を中心とした本市独自の求人開拓を強化することにより、求職者の皆様に対し、より多くの就業機会を提供してまいります。次に、緊急雇用創出事業等についてでございますが、事業内容につきましては、ふるさと雇用再生事業が映像コンテンツ制作推進事業など7事業で21名、緊急雇用創出事業が斜面緑地保全育成事業など26事業で313名、重点分野雇用創出事業が介護人材雇用創出事業など6事業で117名、地域人材育成事業が新卒未就職者等就業支援事業など2事業で110名となっており、41事業の実施により約550名の雇用を創出してまいりたいと考えております。求人募集につきましては、公共職業安定所やキャリアサポートかわさきなどを活用して広く募集を行い、今年度以上の雇用創出を図ってまいります。また、実施スケジュールにつきましては、それぞれの事業によって相違がございますが、できる限り早期に募集を開始できるよう関係局と調整を行ってまいります。
 次に、地域雇用創造推進事業についてでございますが、平成21年7月からの3年計画で事業を開始し、2月20日現在、2年間の累計で約380名の就職を達成しております。本市といたしましては、雇用創出に効果のある事業として、新年度も川崎商工会議所、川崎市社会福祉協議会など12団体と連携し、継続して事業を実施する予定でございます。内容の充実につきましても、カリキュラムや実施日程、研修場所について工夫をするほか、さらなる広報の拡大など、求職者が活用しやすいよう事業を展開してまいりたいと考えております。次に、平成24年度以降の地域雇用創造推進事業についてでございますが、平成23年度中に雇用創出効果のある新たな人材育成メニューを検討し、厚生労働省に事業申請を行っていきたいと考えております。次に、高齢者の就業支援についてでございますが、キャリアサポートかわさきにおける今年度の実績では、昨年12月末現在の就職決定者205名のうち、60歳代の方が36名、70歳代の方も4名就職されております。来年度につきましては求人開拓を強化するとともに、シルバー人材センターとも連携を図りながら、パートなどの短期雇用も含め、求職者の皆様のライフスタイルに合わせたさまざまな形態の求人の確保に努めてまいります。
 次に、企業合同就職説明会についてでございますが、昨年11月に神奈川労働局との共同で、高校生を対象とした企業合同就職説明会ハロージョブフェスタを開催したほか、本年2月には新規大学等卒業予定者就職面接会を開催するなど、本市や地域雇用創造推進協議会において計5回開催してまいりましたが、さらに、本年度末までに2回の開催を予定しております。来年度につきましても積極的に市内企業の参加を募り、高校や大学等の新卒者や転職者など幅広い求職者の方々に対し効果的なマッチングが行えるよう、国や県など関係機関とも連携を図りながら、できる限り多くの就業機会を提供してまいりたいと存じます。
 次に、高校中退者への対応についてでございますが、高校を中退した若者が、その後、社会的な所属を失い、ニート状態に陥らないよう、在学中から就業支援機関や支援制度等についての情報提供を行い、支援を必要とする若者を社会的に孤立させることなく、早期に適切な支援機関等に誘導することが重要だと認識しております。本市におきましては、川崎市立高等学校長会や川崎市立高等学校進路指導連絡会議を初め、市内市立・県立高等学校に直接出向き、かわさき若者サポートステーションやキャリアサポートかわさきなど本市就業支援事業について情報提供を行い、高校生への周知を図ってきたところでございます。また、来年度からキャリアカウンセラー等が高校等へ直接出向いて個別相談等に応じるアウトリーチ事業について、本市の推薦のもと、かわさき若者サポートステーションを運営するNPO法人が国に事業提案をしているところでございます。今後につきましても、庁内関係局及び国、県などの関係機関並びにNPO法人などと緊密な連携を図りながら、在学中からさまざまな就業支援制度や支援機関について積極的に広報を行うなど、中退者を含む高校生から高齢者まで幅広い層の方々の就業支援の充実を図り、雇用環境の改善に努めてまいりたいと存じます。」
 との答えがありました。
 
 

wrote by m-hamada : 2011年03月01日 18:33