« スティーブ・ジョブズの言葉 | メイン | 『たけくらべ』の最後の十数行 »

2011年10月30日日曜日

小泉今日子さんが書評の中で紹介していた言葉

 「人を騙(だま)せる人間は自分のことを正しいと思える人なんです。逆に騙される方は、自分が本当に正しいのかといつも疑うことができる人間なんです」。
 10月30日付けの読売新聞に、小泉今日子さんが『平成猿蟹合戦図』(吉田修一著、朝日新聞出版)についての書評を書かれていましたが、その中で紹介されていた言葉です。
 小説の登場人物の一人である、チェロ奏者のマネジャー女史が述べている言葉とのこと。人間心理の不思議さについて、対比を用いてわかりやすく示していて、なおかつ、深みがあり、面白いと思いました。
 自分が本当に正しいのかといつも自分を客観視しつつ、自分のことを正しいと思い込んでいる人の心理を見抜けるような、そんなまなざしは・・・・・。と考えましたものの、人間は感情の動物でもあるし、難しいだろうなと思いました。

wrote by m-hamada : 2011年10月30日 14:28