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2011年12月07日水曜日

手話通訳者等の積極的な養成を! (代表質問)

 12月7日、川崎市議会本会議にて、花輪孝一議員が公明党の代表質問に立ち、20数項目のテーマについて質問しました。
 その中で、特に、手話通訳者等の養成に市として積極的に取り組むべきと迫った質問について、質疑内容を報告します。


 質問では、まず、第3次ノーマライゼーションプランが「まちで暮らそう21世紀」とのメーンテーマを掲げ、障害者への地域における自立した生活の支援のために、サービスの担い手である手話通訳者、要約筆記者の養成が重要であると示しているものの、現実には、手話通訳者はここ数年、減少傾向にあり、地域における生活支援の先行きに不安を覚えることを指摘。手話通訳者ならびにその入門課程と言える手話奉仕員について、市民啓発の強化と養成プログラムの充実を図るべき、と追及しました。
 また、手話通訳者として活躍されている方々からお話を伺うと、「手話学習を継続できたのは、手話奉仕員の講座を受け始めた段階で地域の手話サークルに入り、学習者相互に交流し、励まし合える仲間を持てたからだ」と言われることが多いことから、手話奉仕員の講座が市内2カ所で開催されている現状を変えて、各区にある手話サークルとつながりやすくなるように各区別に開催すべき、と迫りました。
 関連して、様々な会合への手話通訳者および要約筆記者の派遣依頼について、電子メールでの依頼ができるようにしていただきたいとの要望があることに対応すべきとも質問しました。

 答弁として、健康福祉局長は、「手話通訳者等の養成プログラムにつきましては、国の通知で養成のカリキュラムなどが定められており、本市では、川崎市聴覚障害者情報文化センターにおいて手話奉仕員と手話通訳者の養成講習会を実施しており、手話奉仕員の養成につきましては、入門課程と基礎課程の修了を要し、手話通訳者につきましては、さらに、基本課程、応用課程、実践課程など多くのカリキュラムを修了することが必要となっております。このため、多くの方に入門課程に進んでいただくことが手話通訳の養成につながると考えておりますので、国の養成課程とは別に、身体障害者福祉会館で行っている手話入門講座の修了者に対しまして、手話奉仕員養成講座への参加の呼びかけを行っているところです。これらの講座につきましては、市政だよりへの掲載や保健福祉センター窓口におけるチラシの配布などを実施しておりますが、今後とも手話通訳者の養成に係る普及啓発活動に努めてまいります」と答えました。
 さらに、手話奉仕員養成講座については、「本市では手話サークル活動が市内各所で行われており、このうち身体障害者福祉会館では、手話サークルと協働で市民向けの入門講座等を開催し、講座修了者のうち希望者を手話奉仕員養成講座につなげているところですが、本市といたしましては、市民向け入門講座が地域に広がり、手話奉仕員養成講座につながることは大変望ましいことと考えておりますので、今後、聴覚障害者情報文化センターの指定管理者である社会福祉協議会等と身近な地域で開催できるように協議をしてまいります」との答弁がありました。
 また、手話通訳者等の電子メールでの派遣依頼については、「現在、派遣依頼の窓口である聴覚障害者情報文化センターでは、緊急の派遣依頼があった場合では、メールでは見落としてしまう可能性もあるため、ファクスにより対応を行っているとのことですが、電子メールが一般的に普及してきている状況もございますので、こういった問題点を解消する方法について検討してまいります」との答えがありました。


wrote by m-hamada : 2011年12月07日 21:07