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2012年09月21日金曜日

教育環境の改善を! 60歳以上の就職支援を!! (決算委員会)

 9月21日、市議会・決算審査特別委員会で質問に立ち、(1)スクールソーシャルワーカー事業、(2)区役所での無料法律相談など相談窓口事業、(3)60歳以上の就職にも成果を上げている「キャリアサポートかわさき」事業、の3点について、市の取り組みの改善を求めました。


 スクールソーシャルワーカーの情報発信を!

 川崎市は、スクールソーシャルワーカーという「児童相談所や教育相談センターなど様々な機関と連携しながら児童生徒が抱える問題の解決を図る担当者」を、平成20年から配置(20年4月に1名でスタートし、同じ年の11月から3名、22年度4名、23年度5名、24年度6名と充実を図り、25年度から7名体制にする予定)。教育環境の改善を大きく進めていることから、そのような明るいニュースの広報や情報提供は積極的に行うべきと質問しました。
 教育長は、「スクールソーシャルワーカーは23年度に90校で262名の児童生徒に対応し、支援継続中もありますが、解決率45%の成果を上げています。児童生徒・保護者に向け、スクールソーシャルワーカーの役割などを、今まで以上にお知らせしていきたい」と約束しました。


 無料法律相談の充実を!

 各区役所で行っている弁護士や司法書士、行政書士などによる無料法律相談について、相談を受けられずに帰る人もいることから、土日や夜間、支所・出張所での相談実施を求めるとともに、担当者の名刺を渡すことで丁寧な対応をすべきと迫りました。
 総務局長は、「予約制の法律相談(高津・多摩区役所で22年度から実施)は1名の弁護士で対応していますが、先着順での法律相談は3名の弁護士で対応し、2時間で約18名と多くの相談を受けています。しかしながら、23年度では年間で71名が相談に来たものの受けられずに帰ったことから、相談窓口の拡大を検討していきます。名刺については、区役所という公的な場での営業活動にならないように、相談者からの申し出に応じて渡すことを基本として、慎重に対応していきます」との答弁がありました。


 高齢者にキャリアサポートかわさきのアピールを!

 平成24年度版の「高齢社会白書」に、「人生65年を前提とした社会から脱却し、『人生90年時代』に対応した超高齢社会における基本的な考え方」が示され、「65歳は高齢者か」との問題提起とともに、「意欲と能力のある65歳以上の者には支える側にまわってもらう意識改革が必要である」と記されたことを挙げ、60歳以上の就職支援について質問。
 川崎市独自の就職支援室「キャリアサポートかわさき」(予約専用電話0120-95-3087、電話相談044-811-6088)には、若者だけでなく、60代・70代の人も登録して就職決定に結びついているものの、まだまだ市民の皆さんに知られていないことから、川崎市が60歳以上の就職支援に力を入れていることを大きくアピールすべきと迫りました。
 経済労働局長は、「キャリアサポートかわさきの23年度の求職登録者752人のうち60歳以上は118人で全体の15.7%、このうち就職決定者は53人(求職登録者の44.9%)に上り、また、中高年向けセミナーでは、参加者の約3割が60歳以上と、高齢者の就職に成果を上げています。今後、さらに高齢者に広く周知できるよう、パンフレットのデザイン等も含め、検討していきたい」と答えました。

 

wrote by m-hamada : 2012年09月21日 14:06