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2012年10月12日金曜日

経済同友会終身幹事・小林陽太郎さんの言葉

 「教養とは何か。ある哲学者は『相手の立場に同意しなくても、相手の立場を理解できる学力と知的包容力を養うこと、また、よく対話ができること』と定義した。相手の立場を理解できれば、討論ではなく対話をすることができ、立場や考え方を超えて止揚を目指すことが可能になるというのだ。」

 月刊誌『世界』11月号に掲載されていた小林陽太郎さんの論文「いま交流を途絶えさせてはならない」の中に出てきた言葉です。
 日中友好関係を論じる中で述べられているもので、小林陽太郎さんは、「迂遠ではあっても、相互の文化、歴史、言語、思想などのリベラルアーツを包括的に学び、相手とよく対話できる、教養に富んだリーダーを育成することこそが、究極の課題だと思う。」と述べられています。
 小林陽太郎さんは、富士ゼロックス取締役社長、取締役会長、相談役最高顧問、経済同友会代表幹事を歴任されていらっしゃる方です。

 哲学者の定義から、相手の立場を理解できるようになるためには「学力と知的包容力を養うこと」が必要なのかと驚きました。
 そして、哲学者の言葉を引用しながら教養について触れ、日中友好関係の長期的な発展について語られていることに、小林陽太郎さんの深い教養が感じられ感動しました。

 

wrote by m-hamada : 2012年10月12日 20:05