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2013年02月24日日曜日

心臓外科医・天野篤さんの言葉

 「1つのことに力を注ぎ、高い質を求めて毎日がんばっていると、別にそれを目指したわけでもないのに自然と身に付いてくる感覚というものがある。それは経験に裏打ちされた“勘”のようなもので、たとえば『あれ、これはいつもとちょっと違うぞ』というような違和感だったり、なんとなく感じ取る空気だったりする。その感覚が、危険を事前に察知させてくれたり、苦境を乗り切る力を与えてくれたり、また新たな発見へと導いてくれたりすることも多いのだ。
 これは『一途一心』のご褒美だと、僕は思っている。
 一途一心とは、『ひたむきに、ひたすらに』ということ。僕が大切にしている言葉だ。
 1つのことに、ひたむきに取り組む。自分のことも、周りのことも気にならないくらい、無心になって向き合う。毎日、こつこつと努力を重ねる。そうやって一途に一心に自分の信じた道を突き進んでいると、いつもの自分が持っている以上の力が湧いてきたり、普段ならとてもできないようなことができたりすることがある。ひたむきに努力した者だけが手にすることができる“不思議な力”といったらいいだろうか」。

 これは、順天堂大学医学部心臓血管外科教授で、冠動脈バイパス術の専門家として知られる天野篤さん(1955年生まれ)の著書『一途一心』の中に書かれている言葉です。
 天野篤さんは、平成24年2月18日に天皇陛下の手術を行った「合同チーム」の一員としても話題となった人です。

 信頼している友人が、「素晴らしい本だった。一気に読んでしまった」と興奮気味に言うので、私も拝読。『一途一心』という本のタイトル通りの誠実な人柄が感じられ、感動するとともに、長い長い修行のような精進・研究の道のりのその先にある、究極の境地のようなものを見せていただいたように感じました。

 素晴らしい本を紹介してくださった友人に心から感謝しています。
 
 

wrote by m-hamada : 2013年02月24日 21:04