« 東京オリンピックめざしキレイで動きやすい川崎へ! (決算委員会) | メイン | 朝日新聞の連載「林彪事件をたどって」を読んで »

2014年10月09日木曜日

宇沢弘文さんの言葉

 「前回の世界・昭和大恐慌から八十年。なおも金融・企業の反社会的行為はやむことがない。マネタリー・ディシプリン(金融節度)の欠落を断罪しない統治が大惨事をくり返す。儲けるためには法を犯さない限り何をやってもいい、という考え方が資本主義の根幹にある」。

 9月18日に亡くなられました、東京大学名誉教授の宇沢弘文(うざわ・ひろふみ)さん(1928年(昭和3年)7月21日~2014年(平成26年)9月18日)の言葉です。10月9日付の東京新聞・夕刊で、経済評論家の内橋克人さんが「宇沢弘文さんを悼む」という文章を寄せられていました。その中で、対談集『始まっている未来―新しい経済学は可能か』(岩波書店刊)に収められた言葉として紹介されており、おっしゃられる通りだなあと感じました。

 内橋克人さんの追悼文には、宇沢弘文さんの「人が人らしく生きていける。そのような制度を創る。経済学の使命です」という言葉も紹介されており、「社会的共通資本を基軸概念とする『宇沢経済学』のあまりに崇高な倫理性をいま誰が引き継ぐのだろうか」と結ばれていました。しっかりと心に刻み付けておきたいと思いました。
 
 

wrote by m-hamada : 2014年10月09日 20:48